『アンダスタンド・メイビー』『Red』島本理生
最近、本を買うスピードと読むスピードが合わなさすぎて、何を読んで何が読んでなくて、でも家にあって…という状態なのか忘れてしまうことが多いので、勝手に読書感想文もどき。
まぁ、こうしておけば忘れないだろうという、備忘録みたいなもの。
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流行ってた頃には読まなかった『ナラタージュ』をなんとなく思い立って今さら読んでから、島本理生の作品が気になりだして、最近やたらと買い集めているのだけれど。
なんていうか…
ちょっと残念。
途中から、なんとなくの結末が見えてきたんだけど、それでも個人的にはやっぱり黒江ちゃんには彌生くんと一緒になって欲しかったなぁとか思ったり。
仁くんとくっついたら、なんだか結末としてフツーだし面白くない。
憧れてたカメラマンとくっつくなんて、なんのためのドロドロ愛憎劇だったの?
前回、『Red』を読んでいて、そっちの方が個人的には好きな結末だった。
私は、結末が予想通りだとあまりおもしろく感じない習性がある。
しかも、途中から先が読めてしまうと、なおつまらない。
なので、先が読めなかったり、予想を裏切ってくれるような結末だと、非常におもしろく感じる。
そういう意味では、この作品はあまりおもしろく感じなかったし、『Red』はおもしろく感じた。
でも、どちらにしても感じるのは刹那的な愛というか、執着的な愛というか、胸の奥がキュッと切なくなるような感覚にさせる、たまらなく惹き込まれる作品を作る方だなぁということだ。
それだけに、今回の結末は、ちょっと残念…
とはいえ、今のところ3作品読んだ中ではやっぱり『ナラタージュ』が1番心に刺さる作品かな。
映画は観てないけど、観てみたいなと思うし。
いつかテレビでやってくれるといいな。